カリキュラムの概要
4年間の学びを通して、教育の専門性を深めるだけでなく、複数の専門分野を横断的に学ぶ機会を提供しています。また、大学での学びに対応する学校現場や、それを取り巻く地域での学びの場も多数用意されており、理論と実践を行き来しながら学べる環境です。特に、「嶺南地域教育プログラム」などの地域連携・協働型カリキュラムでは、地域課題を教育の視点から捉え、実践的な学びを展開しています。さらに、STEAM教育やデータサイエンスなど、時代のニーズに即した知識やスキルを修得できます。
カリキュラム全体像(4年間の学び)
基礎知識を養う1年次から、教育現場での実践経験を積む4年次まで、附属義務教育学校や地域の学校との密接な協働のもと、段階的に学びを深める構成となっています。4年間を通じて、教育の専門性を高めるとともに、ICT活用や地域教育、特別支援教育など、複数の分野にわたるスキルを修得し、幅広い教育現場に対応できる力を養います。
具体的には、1・2年次では、教職に関する専門的な学びと、特定の教科や領域(特別支援教育を含む)の基本的な知識を深める段階です。
3年次以降は、各自の将来の教員像に合わせて、例えば、①自身の専門教科・領域の科目履修を積み上げ、その専門性をさらに深める、②教科の免許に加えて特別支援学校の免許を修得し、インクルーシブ教育の充実に向けた力量形成を図る、③専門教科に加えてもう1教科の中学校免許を修得し、複数教科の専門性を持つことによる小
学校教育の充実や教科横断的な学びを組織する力量の充実を図るなどの選択肢が開かれています。4年次には、小学校・各教科・領域・幼児教育・学校地域連携などの専門性を深める卒業研究に取り組むことができます。
近年、教員採用試験の第1次選考が3年次に行われる自治体が増えています。本学では、2年次終了までに教員を目指すための基礎的な科目を配置しており、スムーズに準備を進められるカリキュラムを整備しています。また、総合教職開発本部(全学組織)による教員採用試験対策の支援も充実しており、安心して受験に臨むことができます。