特別支援教育 サブコース

通常学級から特別支援学校まで
インクルーシブ教育の実現を担う教員を養成する

年齢や性別、国籍、障がいの有無などにとらわれない、多様な人々がお互いに認め合い、自らの能力を最大限発揮し活躍できることが求められるダイバーシティ&インクルージョンの時代、学校においては、一人ひとりの子どもが自らの持つ力を発揮し、互いを尊重し合いながら共に育ち合い学び合うことのできる教育の実現が求められています。

現在、学校の中には、何らかの障碍のある⼦ども、学習⾯でのつまずきが⾒られる⼦ども、友達との係わりでつまずきが⾒られる⼦ども、集団への参加にむずかしさのある⼦ども、学校や教室の中で⽣きづらさを感じている⼦ども、不登校の状態にある⼦ども、厳しい家庭環境にある⼦ども…、様々な事情からより丁寧な係わりを求めている⼦どもたちがいます。特別支援教育サブコースでは、⼀⼈ひとりの⼦どもを深く理解し、それぞれの⼦どもに応じた教育的⽀援を⾏なうことのできる専⾨性を培います。そして、一人ひとりの子どもが自らの持つ力を発揮することのできる、そして多様な子どもたちが互いを尊重し合いながら共に育ち合い学び合うことのできるインクルーシブ教育の実現を担う教員を育成します。

一人ひとりの子どもの学びを支える専門性を培う

一人ひとりの特別なニーズに応じた支援を行なうためには、子どもを多角的、多面的に理解することが重要です。特別支援教育サブコースでは、様々な障碍のある子どもの教育、心理、生理・病理、福祉について学びを深めるとともに、実践的な取り組みを通じて、幅広い専門的知識と実践力を兼ね備えた教員を育成します。

  • 1年次から、特別支援教育に関する専門領域の学修が始まります。知的障害、肢体不自由、病弱、発達障害、重複障害、視覚障害、聴覚障害等の領域について専門的に学びます。
  • 2年次・3年次前期の初等授業研究(特別支援型)では、附属特別支援学校の子どもを対象とした個別学習の実践にチームで取り組みます。参観を通して子どもの実態を捉え、教材を作成し、実践する、実践を振り返って教材や支援のあり方を工夫し、また実践する。実践と振り返りの往還を通して子ども理解を深めるとともに、個に応じた支援のあり方を探究します。
  • 初等授業研究(特別支援型)の取り組み後、3年次の夏期休業中には附属特別支援学校での4週間の教育実習に取り組みます。
  • 3年次から各種演習が始まります。これまでの学修を踏まえ、さらに学びを深めたいテーマをそれぞれが設定し、卒業研究に取り組みます。
  • 4年次には小学校での2週間の教育実習に取り組みます。幼稚園や中学校免許取得希望者は、幼稚園や中学校での教育実習にも取り組みます。