2023.11.8
11月3日に第33回幼児教育研究集会が行われました。
白梅学園大学 無藤隆先生をお招きし、またたくさんの県内外の幼児教育関係者、学校関係、行政関係の先生方など全部で約120名の先生方がご参加くださいました。ありがとうございました。
年齢別分科会では、県市町の指導主事や保育参事の先生方、福井大学関係の先生方からご助言をいただきました。そして、グループ内では、異校種の先生方が園の事例をもとにして、好きが広がり、世界をひらくとはどのような姿なのか、何を目指していくべきなのか、一人一人の好きを学校教育へとつないでいくためにはどう見取っていくべきかなど、それぞれの立場で、目の前の現状、本日の保育を振り返りながら、様々な話題が出て、大変有意義な時間を過ごすことができました。
シンポジウムでは、無藤先生、福井大学 宮本雄太先生とともに、「一人一人の好きに寄り添い、可能性を引き出す幼児教育」について考えていきました。
無藤先生からは約10年以上前から本園にご指導をいただいています。その中で、好きな遊びの時間とみんなの時間(共有する時間)のつながりや往還を探ってきましたが、今回の保育を見ながら、自分たちの遊びに対し、子供たちが活発に意見を出し合い、深め合っている姿が見られるようになってきたと、そのプロセスを含めてお話しいただきました。
子供たちが遊びを通して、周囲のことを好きになり、新たな予感を感じながら、その先が見えてくる。あこがれを感じることもあれば、あらたな問いが生まれることもある。その入り口的活動が幼児教育にはある。その先を「世界」と表現するのなら、その世界をひらいていくために、子供たちとどう遊びを展開していくべきなのか、好きが広がり、世界をひらいていくためには、みんなの時間が大切であるが、それと同時に好きな遊びの時間の中での「好きが広がり、世界をひらく」姿とはどういうことか。
シンポジウムで無藤先生や宮本先生、会場の先生方のいろいろなお話を聞きながら、また本園の保育について問い直す機会になっています。
いただいたたくさんのご意見、ご感想をもとに、これからも一歩ずつ子供たちの幸せのために研究を重ねていきたいと思います。